南海トラフ巨大地震に備える

3連動地震よりもさらに大きな南海トラフ巨大地震を踏まえ、3号機・4号機について追加対策を実施することで、さらなる耐震性の向上を図っています。(2013年9月公表)。

当社が考慮している地震(地図)

1 改造工事用地震動の設定

内閣府の「南海トラフの巨大地震モデル検討会」が想定した強震断層モデル(以下、内閣府モデル)に基づく地震動(2013年4月公表)を踏まえ、新たに改造工事用の地震動を設定しました。

改造工事用地震動(1,200ガル)

内閣府モデルに基づく地震動(最大1,000ガル程度)を踏まえ、改造工事用地震動(1,200ガル)を設定しました。

改造工事用増幅地震動(2,000ガル)

内閣府モデルに対し駿河湾の地震で5号機にみられた増幅を仮想的に反映した地震動(最大1,900ガル程度)をもとに、改造工事用増幅地震動(2,000ガル)を設定しました。

「南海トラフの巨大地震モデル 検討会」とは

2011年8月に内閣府に設置。東北地方太平洋沖地震の発生を受け、これまでの科学的知見を幅広く整理・分析し、南海トラフ巨大地震における最大クラスの地震・津波について検討するため、理学・工学などの研究者から構成された検討会。

駿河湾の地震における5号機増幅要因の分析結果説明図

(注)詳しい内容は下記を参照ください。

2 3号機・4号機の地震対策の工事概要

耐震設計上重要な施設などを対象に、敷地内の地震観測結果を踏まえ、顕著な増幅が見られない観測点周辺の施設は1,200ガル、顕著な増幅が見られた観測点周辺の施設は2,000ガルを用いて工事の必要性を検討。その結果を踏まえ、工事を実施しています。

3号機、4号機の地震対策の工事概要(地図)

1 3号機・4号機配管・電路類サポート改造工事

配管などのサポートを補強または追加します。

3号機、4号機配管・電路類サポート改造工事説明図

2 敷地内斜面補強工事

高台のガスタービン発電機から原子炉建屋間の電源ルートなどの位置する範囲に斜面補強工事を実施しています。

敷地内斜面補強工事説明図

3 敷地内斜面頂部切り取り工事

4号機取水槽北側の斜面の高さを低くする工事を実施しています。

敷地内斜面頂部切り取り工事説明図

4 4号機取水槽地盤改良工事

周囲の地盤を改良しています。

4号機取水槽地盤改良工事説明図

5 防波壁地盤改良工事

5号機周辺の防波壁について、基礎の周囲の地盤を改良しています。

防波壁地盤改良工事説明図

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