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放射線のはなし

Q&A

放射線に関する疑問

食のこと、健康のこと…いろいろ気になります。

Q

放射線を受けた場合、がんになるのが心配ですが…

A

広島県、長崎県で行われている被ばく者の追跡調査と生活習慣病によるがんになるリスクについての研究によると、100~200ミリシーベルトの放射線を受けた場合、がんになるリスクは通常の1.08倍に増加しますが、運動不足や塩分の取りすぎなど生活習慣に起因するリスクの方が高いと言われています。

放射線と生活習慣によってがんになる相対リスク

出典:電気事業連合会「原子力・エネルギー図面集2012」より作成

1,000~2,000ミリシーベルトの放射線を受けた場合

1.8

喫煙 飲酒(毎日3合以上)

1.6

痩せ過ぎ

1.29

肥満

1.22

200~500ミリシーベルトの放射線を受けた場合

1.19

運動不足※1

1.15~1.19

塩分の取り過ぎ

1.11~1.15

100~200ミリシーベルトの放射線を受けた場合

1.08

野菜不足※2

1.06

※放射線を受けた場合のリスクを、自発的に選択できる他のリスク要因と単純に比較することは必ずしも適切ではないものの、リスクの程度を理解する上での参考となります。

※1 運動不足:身体活動の量が非常に少ない

※2 野菜不足:野菜摂取量が非常に少ない

Q

「内部被ばく」と「外部被ばく」の違いは何ですか?

A

被ばくとは、放射線を受ける(曝される)ことをいいます。「内部被ばく」は、飲食や呼吸、傷口などから放射性物質で汚染されたものを体内に取り入れ、それによる放射線を受けること。一方、「外部被ばく」は、レントゲンのように身体の外にある放射線の発生源(放射性物質)から放射線を受けることです。
また、「汚染」とは、放射性物質が皮膚や衣服その他に付着した状態をいいます。汚染された場合、発生源を除去するまで放射線を受け続けることになりますが、放射性物質を拭き取ったり洗い流したりすることで除染できます。

出典:電気事業連合会「放射線Q&A」より作成

Q

同じ数値でも内部被ばくと外部被ばくでは人体への影響に違いはありますか?

A

実効線量と呼ばれるシーベルトという単位で表せば、内部被ばくも外部被ばくも同じように、比較、評価できます。つまり、外部被ばくでも内部被ばくでも実効線量が同じ数値であれば、人体への影響(リスク)は同じです。

出典:(財)日本原子力文化振興財団「知っておいていただきたい放射線のはなし~放射線・放射能・放射性物質ほか~」より作成

Q

放射線被ばくによって、遺伝的影響が起こるのではないですか?

A

疫学調査結果からも、これまで遺伝的影響の発生は確認されていません。

出典:田邉裕「福島原発事故 放射線の不安や疑問に答えます」(文芸社)より作成

Q

食品中の放射性物質の基準値について教えてください。

A

食品中の放射性物質に係る基準値については、食品中の放射性物質からの線量が年間1ミリシーベルトを超えないように設定されています。

放射性セシウムの基準値

放射性ストロンチウム、プルトニウムなどを含めて基準値を設定

年間1ミリシーベルト以内に収まるための年齢ごとのセシウム限度値

1歳未満

男女平均 460

1歳~6歳

310
320

7歳~12歳

190
210

13歳~18歳

120
150

19歳以上

130
160

妊婦

  160
最小値 120
基準値[一般食品]100

全ての年齢区分の限度値のうち最も厳しい値から基準値を決定

飲料水については、WHOが示している基準に沿って、基準値を10ベクレル/kgとしています。 なお、10ベクレル/kgの水を1日2リットル1年間飲み続けると、体が受ける放射線量は約0.1ミリシーベルトになります。

「一般食品」の基準値については、年齢区分別の年間1ミリシーベルト以内に収まる限度値を、表のとおり算出し、すべての年齢区分における限度値のうち、最も厳しい(小さい)値から全年齢の基準値を100ベクレル/kgに設定されています。

「牛乳」および「乳児用食品」については、子どもへの配慮の観点で設ける食品区分であるため、万が一、流通する食品のすべてが汚染されていたとしても影響のない値として、「一般食品」の基準値である100ベクレル/kgの2分の1である50ベクレル/kgが基準値として設定されています。

出典:厚生労働省WEBSITE「食品中の放射性物質の新たな基準値について」より作成

参考:暫定規制値について

上記基準値は、2012年4月から適用されているもので、それ以前は「暫定規制値」が設けられていました。原子力安全委員会が設定した「飲食物摂取制限に関する指標」に沿って定められ、食品からの被ばくに対する年間の許容線量を放射性セシウムについて5ミリシーベルトと設定されていました。

出典:(財)日本原子力文化振興財団「知っておいていただきたい放射線のはなし~放射線・放射能・放射性物質ほか~」より作成

Q

食品中の放射性物質の基準値は国によって違いがありますか?

A

日本の基準値は、EU、米国と比較して以下のような違いがあり、放射性セシウムについてはEU、米国と比べて厳しい基準値となっています。

放射性物質の基準値の国際比較(単位:ベクレル/kg)

出典:(財)日本原子力文化振興財団「原子力・エネルギー図面集2012」より作成

放射性セシウム

飲料水

10 1,000
乳児400
1,200

牛乳

50

乳製品

100

野菜類

1,250

穀類

肉、卵、魚、その他

Q

現在販売されている食品や水道水を摂取しても大丈夫ですか?

A

食品(ペットボトル入りなどの飲料水や食べ物)や水道水は、放射性物質の検査が行われています。基準を超える放射性物質が検出された食品が発見された場合、原子力災害対策特別措置法に基づく原子力災害対策本部長の指示により、その出荷や摂取の制限が行われております。したがって、販売されている食品や水道水は摂取しても大丈夫です。

出典:厚生労働省WEBSITE「食品中の放射性物質の検査について」、消費者庁「食品と放射能Q&A」より作成

Q

妊婦や乳幼児への影響が心配です。どんな配慮が必要ですか?

A

福島第一原子力発電所の事故後、一部地域で母乳中の放射性物質濃度の調査が実施されました。これらの調査結果から厚生労働省は、「①放射性物質については、必要な場合は避難指示や飲食物の摂取制限などの対応が行われており、空気・水・食物から母乳に放射性物質が移行したとしても、乳児への健康影響はないと考えられる②母乳には栄養面でさまざまな利点があるので、授乳中の方は過度な心配をせず、普段通りの生活をしていただいて問題ない」と、コメントしています。

出典:消費者庁「食品と放射線Q&A」より作成

Q

自身がどれくらいの放射線を受けたかを測る方法はありますか?

A

通常は放射線を取り扱う人(放射線業務従事者といいます)が身体(衣服)に装着することを義務づけられている「個人被ばく線量計」といわれるものが市販されています。個人が受けた放射線量の積算値がリアルタイムで表示されるタイプのものと、使用者が一定期間装着したあと測定サービス会社に送って積算値を求めてもらうタイプのものとがありますが、個人で使うのであれば前者のタイプの方が便利です。
個人被ばく線量計で測定される被ばく線量は、原子力施設に起因する放射線だけでなく、大気圏内核実験やチェルノブイリ原発事故によって地球規模でまき散らされた放射性物質に起因する放射線や、自然放射線から受ける放射線も含まれます。なお、身体の外部から受ける被ばく(外部被ばく)が測定されるのであって、呼吸したり飲食物を摂取することにより放射性物質を体内に取り入れ身体の内部から受ける被ばく(内部被ばく)は、測定できません。内部被ばくを測定するにはホールボディカウンター(全身計測装置)などが用いられ、原子力関連施設、研究機関、緊急医療被ばく指定病院などの施設にあります。

出典:田邉裕「福島原発事故 放射線の不安や疑問に答えます」(文芸社)より作成

Q

被ばくは、人にうつるのですか?

A

放射線や放射性物質は、細菌やウイルスのように人に感染したり、人から人へ伝染するものではありません。空気中のチリなどで運ばれた放射性物質が身体や服に付着したり、“移動”することはあっても、周囲の人に影響を与えるような放射線を発したり、細菌・ウイルスのように体内に取り込まれて発症することはありません。洗濯や入浴で除染されたり、排せつなどで体外に排出されてしまいます。

出典:ウイメンズ・エナジー・ネットワーク(WEN)「わたしたちのくらしと放射線・別冊Q&A放射線の影響」より作成

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